日本の建設現場で使われる足場の種類と選び方
足場は、作業員の安全を確保し、さまざまな高さでの作業を可能にする安定した作業床を提供する、建設工事において欠かせない重要な設備です。足場の種類や区分を正しく理解することは、あらゆる建設現場において、安全かつ効率的に作業を進めるために極めて重要です。
目次
はじめに
今回は、日本の建設現場で一般的に使用されている足場について、適切な種類の選び方を詳しく解説します。あわせて、レンタルをご検討中の方に向けて、当社の足場カテゴリーもおすすめの選択肢としてご紹介します。
日本でレンタル可能な足場の種類を理解する
日本の建設市場では、用途に応じてさまざまな種類の足場が提供されています。それぞれの足場には特長や適した使用シーンがあり、そのメリットや制約を正しく理解することが重要です。ここでは、建設現場で人気のあるレンタル足場の種類についてご紹介します。
くさび式足場
「くさび式足場」は、手すり・床板・ブラケットなどの部材を支柱の接続部(カラー)に くさびで固定して組み立てるシステム足場です。ハンマー1本で比較的短時間で 組み立て・解体が可能で、強度も高いのが特長です。主に低層~中層の住宅や アパートの外壁工事に使用され、高さは31m以下に制限されます。
メリット
- 組み立て・解体が迅速で工期短縮につながる
- コンパクトな部材で運搬や保管が容易
- 手すり先行工法に対応し、安全性を確保
- 現場形状に応じたある程度の適応性あり
デメリット・注意点
- ハンマー打撃音が大きいため、防音対策が必要
- 複雑な形状には枠組足場に比べて適さない
- 壁つなぎ設置間隔:垂直5m以下、水平5.5m以下

枠組足場
「枠組足場」は、日本全国の建設現場で最もよく使われる足場の一つです。鋼管と横桟で構成されたプレハブフレームを、ジャッキベース、斜材、滑り止め付き鋼製デッキ板、その他ブロック状部材と組み合わせて組み立てます。組み立て・解体が比較的容易で、中高層ビルやアパートの外装工事に適しており、高さ45m(3階建て程度)まで使用可能です。
メリット
- 高層作業でも十分な強度を確保
- 標準化された部材により組み立てミスを最小化
- 組み立て時の騒音が少なく静か
- 作業スペースが広く、効率的に施工可能
デメリット・注意点
- 部材が大きく重いため、重機や搬入・搬出スペースが必要
- 曲面や複雑な形状には不向き
- 組み立て・解体に時間がかかる
労働安全衛生法に基づき、地上2m以上の床には以下を設置:
- ガードレール(高さ85cm以上)
- 中間手すり(高さ35~50cm)
- つま先板(高さ15cm以上)
☞ カタログはこちらをご覧ください。
Iqシステム足場
「Iqシステム足場」は、相互でレンタル可能な次世代足場です。従来のくさび式足場や枠組足場の課題を解消し、安全性と施工スピードを両立。複雑な構造物、狭小スペース、頻繁な高さ調整が必要な現場に最適です。モジュール式設計により、建物の形状や配置に合わせて柔軟にカスタマイズ可能で、高さ45m以下、1スパンあたり245kg以下(布幅490mm使用時)の荷重に対応します。
メリット
- 広い作業スペース(床高1,900mm):従来の1,700mmより高さがあるため、背の高い作業員も屈まずに通行可能
- 高い安全性:手すり先行工法が標準装備で、組立時も常に手すりを設置可能。支柱接続には自動ロック機能付き
- 軽量で搬送効率が高い:高張力鋼管を使用しており、従来の支柱より約2kg軽量。積載・保管効率が50~60%向上
- スピーディな組立:「横スライド装着方式」を採用し、フランジを横から直接挿入可能
デメリット・注意点
- 従来のくさび式足場に比べ機能が多いため、レンタルコストは高め
- Iqシステムは専用設計のため、他社の足場部材との併用は困難
- 適切な組立には高い施工技術と専門教育が必要
安全上の注意
- 詳細は以下の公式資料を参照してください: Iqよくある質問集
単管足場
「単管足場」は、鋼管をカプラーで接続して組み立てる伝統的な足場方式で、非常に高い適応性を持つのが特長です。自由度が高い一方で、安全かつ効率的に組み立てるには経験豊富な作業員が必要です。不規則な形状や既存の標準足場が適用できない現場では最適な選択肢となります。
メリット
- 高い柔軟性:不規則な現場や曲線構造、障害物にも対応可能
- コスト効率:部材コストが低く、再利用可能な部品を使えるため経済的
- 強度・耐久性:中荷重(最大1~2kN/m²)に対応可能
- 幅広い用途:低層建物、土木工事、補修作業など多用途に対応
デメリット・注意点
- カプラーを手作業で固定するため時間と技術が必要
- 鋼管は重く、移動には機材が必要で労務費が増加
- カプラー打ち作業で騒音が発生。組立不備は倒壊の危険あり
- 錆びやすいため、定期的な点検と管理が必須
吊り足場
「吊り足場」とは、地上から組み上げることが困難な高所(橋梁、ダム、高層ビルの外壁など)において、建物や鉄骨からチェーンやワイヤーで作業床を吊り下げる形式の足場です。
メリット
- 設置の柔軟性:河川、道路、軟弱地盤など、地上条件が不適切な場所でも作業スペースを確保可能
- 工期短縮:地上に基礎を必要としないため、特定の高所作業では迅速な設置が可能
- 主な用途:橋梁の塗装・補修、プラントメンテナンス、高層ビルの外壁工事
デメリット・注意点
- 専門知識と経験を持つ有資格作業員が不可欠
- 風の影響を受けやすく、揺れによって作業の中断が発生
- ワイヤーロープ破断時の墜落・倒壊リスクが高い
- 専門作業員や専用設備が必要なため、コストが高い
安全基準(労働安全衛生規則に基づく)
- 安全率:チェーンおよびフックは安全率5以上、ワイヤーロープは安全率10以上
- 禁止事項:吊り足場の上に脚立・はしごを設置して使用することは法令により厳禁
- 作業床:作業床の幅は40cm以上とし、床材の間に隙間を設けないこと
- 届出義務:使用期間が60日以上となる場合、30日前までに届出が必要
移動式足場 (ローリングタワー、アップスター)
「移動式足場」は、ベース部に頑丈なキャスターを備えた自立式の作業用タワー足場です。足場を分解することなく、作業地点間を手動で移動できるため、屋内作業や頻繁な位置変更が必要な現場で高い作業効率を発揮します。塗装工事、電気設備工事、内装工事、設備メンテナンスなど、最大約8mの高さまで対応可能です。
メリット
- 高い作業効率:体育館・工場・モールなどの広い屋内空間で、複数箇所での反復作業をスムーズに実施
- コストパフォーマンス:吊り足場と比較してレンタルコストが低い
- 組立・解体が容易:一般作業員がマニュアルに従って短時間で組立・解体可能
デメリット・注意点
- 設置面の制約:平坦・水平かつ十分な強度を持つ床面が必要
- 高さ制限:アウトリガーなしの場合、ベース最小幅の3.5倍までが上限
- キャスター構造のため、作業員の動きによりわずかに揺れる
安全上の重要ポイント(法令遵守)
- 作業員搭乗中の移動禁止:作業台に人が乗った状態での移動は法律で禁止
- キャスターの完全ロック:作業開始前にすべてのキャスターのブレーキを確実に作動
- アウトリガーの必須使用:転倒防止のため必ずアウトリガーを展開
- ガードレールの設置:最上段プラットフォームには標準ガードレールを必ず設置
☞ カタログはこちらをご覧ください。
選び方のヒント
高さ
低層は単管/移動式も可。中低層はくさび式、中高層以上は枠組/次世代が基本。
広さ・形状
広い敷地は枠組、狭い/複雑なら単管/くさび式。
工期・予算
短工期ならくさび式、コスト抑制なら単管(安全最優先)。
安全性重視度
最高レベルなら枠組/次世代、高水準なら先行手すり対応くさび式。
作業内容
重量物扱いは枠組、頻繁移動は移動式。
まとめ:日本での足場レンタルで安全・効率的な施工を実現
日本の建設プロジェクトで適切な足場を選ぶことは、作業の安全性、施工効率、コスト管理に直結する重要な判断です。現場の条件や作業内容を慎重に検討し、安全を最優先に考慮することで、スムーズで安全な施工を実現できます。
信頼できるレンタルパートナーである株式会社相互と提携すれば、全国どの現場でも最適な足場ソリューションをご提供可能です。足場レンタルに関するご相談やお見積りは、今すぐ株式会社相互までお問い合わせください。
お問い合わせ
上記足場のおすすめレンタル商品に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
住所
大阪市西区南堀江1-25-17
電話番号
06-6535-1234
Fax番号
06-6535-0723





