現場で安全に!テレハンドラー操作の基本ガイド
テレハンドラー(テレスコピックハンドラー)は、建設現場や倉庫、農業などで活躍する多機能機械です。
フォークリフトのように荷を運び、クレーンのように高所へ持ち上げることもできるため、作業効率を大きく高めます。
しかし、誤った操作は横転や荷の落下、衝突事故につながりかねません。
ここでは、安全に操作するための基本ポイントを解説します。
◉ 主な危険と注意点
テレハンドラーの事故は、①過積載や不安定地盤による横転、②固定不足や誤操作による荷の落下、③死角や視界不良による衝突が代表的です。
また、用途に合わないアタッチメントの使用も重大事故の原因となります。
◉ 安全に操作するためのポイント
1. 必要な資格を取得する
日本ではアタッチメントごとに運転技能講習が義務付けられています。
- フォーク使用 ☞ ショベルローダー等運転技能講習(フォークローダー)
- 高所作業車使用 ☞ 高所作業車運転技能講習
- クレーン、延長ジブ使用 ☞ 小型移動式クレーン運転技能講習
- バケット使用 ☞ 車両系建設機械運転技能講習
正しい資格を持つことが、安全の第一歩です。
2. 使用前点検を欠かさない
タイヤ、ブレーキ、油圧系統、ライト、警報装置を点検し、アタッチメントが確実に固定されているか確認しましょう。
3. 荷重と安定性を守る
定格荷重を超えないこと、移動時は荷を低く保つことが基本です。急旋回や傾斜地での走行は横転の危険があるため避けましょう。
4. 周囲の安全を確保する
作業エリアから不要な人を遠ざけ、死角では誘導員を配置します。上空の電線や構造物、地盤の端にも注意が必要です。
5. アタッチメントを正しく使う
それぞれのテレハンドラーには、フォーク、バケット、ジブ、高所作業車などの各アタッチメントについて、安全な運転を確保するために使用できる独自の能力表があります。
間違ったアタッチメントで間違った負荷表を使用すると、機械が転倒防止保護モードになり、現場の進行が早期に遅くなる可能性があります。
常にメーカー/ディーラーからの取扱説明書と講習内容に従ってください。
まとめ
テレハンドラーは便利で強力な機械ですが、潜在的なリスクも大きい作業機械です。
資格取得・点検・荷重管理・周囲確認・適正使用を徹底することで、安全と効率を両立できます。
「安全は作業効率の第一歩」
全てのオペレーターがこの意識を持ち、事故ゼロの現場を目指しましょう。